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飲食店に外国人向け「多言語メニュー」が必要な理由とは?翻訳時に大切な4つのポイント

新型コロナウイルスが落ち着きを見せる今、海外から日本を訪れる観光客も増加しています。外国人観光客が快適かつ安心して過ごせる環境を整備することで、より多くの人の心をつかめるでしょう。環境整備の一環としてレストランや飲食店でぜひ準備しておきたいのが、多言語メニューです。なぜ必要なのか、どういった点に注意して準備するべきなのかなど、必要な情報を分かりやすくお届けします。

レストランや飲食店に多言語メニューが必要な理由

インバウンドに注力する日本は、今後も多くの外国人観光客を受け入れていくことでしょう。日本独自の食文化は、世界的にも注目されており「せっかく日本を訪れるなら、ぜひ現地のレストランや飲食店で食事を楽しんでみたい」と考える観光客も少なくありません。

インターネットで世界中どこからでも気軽に情報を収集できるようになった今、外国人観光客は、自分自身が訪れたいと思うお店を自由な視点で選択できるようになってきています。受け入れ側としては、「いつどのタイミングで海外観光客が訪れてもおかしくはない」状況といえるでしょう。

店内に日本語のメニューしか用意されていなければ、接客担当者は口頭でのより詳細な説明を求められるでしょう。必要十分な情報を与えられなければ、アレルギーや宗教上の要因で、トラブルが発生する恐れもあります。

海外観光客の来店を見越し、事前に多言語メニューが用意しておけば、訪れたお客様の満足度は向上するでしょう。「海外観光客でも安心して過ごせるレストラン」として認知されれば、非常に大きなチャンスとなります。

外国人でも分かりやすいメニュー翻訳のポイント

ひと言で「多言語メニュー」といっても、「単純に日本語を英語にすればいい」というわけではありません。外国人観光客にも分かりやすいメニューを作るためには、以下の点に注意してみてください。

写真を入れて視覚的に分かりやすく

外国人向けの多言語メニューは、料理の写真を入れて、情報量を増やすのがおすすめです。言葉だけでは伝わりにくいイメージも、視覚に訴えかけることで理解してもらいやすくなります。日本人にとってはおなじみのメニューでも、外国人にとっては「まったく想像できない」というケースは決して少なくありません。料理の魅力が伝わるような写真を準備しましょう。

直訳ではなく伝わる翻訳を

日本で親しまれている料理の中には、「直訳しただけでは意味が伝わらないメニュー」も少なくありません。「親子丼」を直訳すると「Parent-and-child Rice Bowl」に、「きつねうどん」を直訳すると「Fox Udon」となりますが、具体的にどういった料理なのか全く伝わらない可能性があります。 異なる文化の中で、よく分からない食べ物を注文するのをためらう観光客は少なくありません。そのまま「Oyakodon」と記載して、どういった食べ物なのか具体的に説明したほうが、外国人にとっては理解しやすくなります。

食べ方や文化なども紹介

外国人観光客にとっては、日本のレストランでの食事も異文化交流の一つ。日本の文化に親しめるよう、メニューを使って情報発信するのもおすすめです。

初めて目にする食事に、どう食べれば良いのかと、戸惑う観光客も少なくありません。どのように食べれば良いのか、日本人がどのように楽しんでいるのかが分かれば、食事の時間はさらに楽しくなるでしょう。飲食店側にとっても、「文化の違いによる各種トラブル」を予防できるというメリットがあります。

材料やアレルギー表示を入れる

アレルギーや宗教上の理由により、食べられないものがある外国人観光客も少なくありません。メニューには、あらかじめ材料やアレルギー表示を入れておくことで、トラブル予防につながるでしょう。また、問い合わせ対応にかかる時間を短縮できるというメリットもあります。

消費者庁が提供する「食物アレルギー表示(https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/assets/food_labeling_cms204_230309_01.pdf)」や日本政策金融公庫が提供する「外国人客おもてなしガイドブック(https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/inbound_guide.pdf)」なども参考にして、どういった内容を記載するべきか検討してみてください。

その他必要とされること

外国人観光客に日本の食を楽しんでもらうため、多言語メニュー以外にも準備しておくべきポイントは以下のとおりです。

ホームページの多言語化

外国人観光客にとって、情報収集の手段となるのがインターネット上に公開されたホームページです。日本語だけではなく、多言語で情報が記載されていれば、来店前から必要な情報を入手できます。また、メニューを見て何が食べたいか決定したり、ホームページから来店日時を予約することができるようになります。

多彩な決済方法の導入

また、さまざまな決済手段を準備しておくことで、会計に関するトラブルも回避しやすくなります。日本では現金決済もまだまだ多く見られますが、国によっては「ほぼすべての取引をキャッシュレス決済で行う」というケースも。決済方法の少なさが原因で、外国人観光客から敬遠されてしまうといったことも考えられます。

クレジットカード決済やデビットカード決済のほか、各種QRコード決済についても積極的に検討してみてください。日本でおなじみのQRコード決済だけではなく、「Kakao Pay」や「Alipay」、「WeChat Pay」に「PayNow」「JKOPAY」など、世界各国で親しまれている決済手段を導入しておけば、利便性はさらに向上。外国人観光客にとっては「自分が持っている決済手段で本当に支払いできるのか」といった不安を抱えずに食事を楽しめるでしょう。

外国人に伝わる翻訳サービスは「LTO TRANSLATION SERVICES」へ

外国人観光客が増加する中、飲食店にとって多言語メニューの準備は急務といって良いでしょう。相手に分かりやすい形で情報を伝えることで、顧客の増加やトラブル予防、より効率的な店舗運営といったメリットが得られます。

外国人に伝わる多言語メニューの準備にお悩みでしたら、LTO TRANSLATION SERVICESまでご相談ください。ネイティブ翻訳者による正確で丁寧な翻訳サービスにより、魅力が伝わる多言語メニューの作成をサポートいたします。